看護師として新たな職場に入ると、厳しい先輩が自身の教育担当になるケースもあり得るものだ。実際、その厳しさに心が折れることもあるかもしれない。しかしその厳しさは、あなたを成長させたいという先輩の期待の裏返しであることも多い。ここでは、そんな厳しい先輩と上手に付き合い、自分の成長につなげるための方法を紹介する。
第一に、先輩からの指導や注意は、どんな内容であれまずは素直に受け入れる姿勢が大切だ。反論したり、言い訳をしたりせず、「ありがとうございます」「すぐに改善します」という言葉で、真摯に聞く態度を示そう。この素直な姿勢が、先輩からの信頼を得るための第一歩となる。態度一つで、先輩の指導への熱意も変わってくるものだ。次に、分からないことや不安なことは、積極的に質問する習慣を持とう。ただし、ただ闇雲に聞くのではなく、事前に自分で調べたり、考えたりしたうえで質問することが重要である。「〇〇と考えたのですが、この点で迷っています」というように、自分の思考プロセスを示しながら尋ねると、先輩も丁寧に教えてくれるだろう。質問は、あなたの学習意欲を示すことにもつながる。
そして、指導された内容は必ずメモを取り、後でしっかりと復習することも忘れずに。同じミスを繰り返さないよう、指導内容や注意点をまとめておくのは、プロとして当然の行動である。先輩にとって、同じことを何度も教えるのは大きな負担となる。メモを取って復習し、確実に身につける姿勢を見せることで、先輩は「この人は真剣に学ぼうとしている」と感じて、指導にも本気で取り組んでくれるはずだ。